技術情報
(速報)令和8年熊本地震の地表変位量
令和8年熊本地震(2026年7月28日16時27分 JST発生;M7.1)の前後に観測された衛星SARデータを用いて差分干渉処理を実施しました。
解析の結果、日奈久断層帯に沿って、益城町南部から八代市南部にかけて約45 kmの範囲で地表変位が認められました。さらに、断層を挟んで約15kmの範囲で地表変位が確認されました。

図1 差分インターフェログラム
(黄色の★は、気象庁より取得した震央の位置を示します。黒線は、産総研地質調査総合センターの20万分の1地質図幅「熊本」「八代及び野母崎の一部」よりトレースした活断層を示します。)
2026年7月17日および7月29日の6時16分 JST頃に南行軌道で取得されたSentinel-1のCバンドSARデータについて処理を行いました。図1は差分インターフェログラムの位相表示です。Sentinel-1のSARはCバンド(波長=5.6cm)のデータであり、1サイクルの位相変化は、衛星視線方における半波長=2.8cmの地表変位に相当します。位相の減少は距離が短くなる(=衛星に近づく)ことを意味します。
なお、本処理結果は速報扱いであり、水蒸気遅延等は未補正の状態です。
