最新の技術サービス

海陸シームレス・マルチスケール
探査サービス

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海陸シームレス・
マルチスケール
探査サービス


当社では、四成分ディジタル海底着底ケーブルの採用、発震船と受振ケーブル船を別個に設定する多船式データ取得手法の開発、さらには、ケーブル長・曳航ケーブル数をコンパクトにした可搬型の三次元地震探査システムの構築を通じて、海陸横断海域をシームレスに接合するデータ取得の実現を図っています。こうした機動的な海陸総合探査は、従来型の長大ストリーマケーブルを複数曳航する専用調査船による海上地震探査と対比して、水深変化、漁業活動及び航行船舶による様々な制約を回避できる利点があります。 また、深度5000m程度までを対象とした標準的な三次元探査に加えて、深度数100m程度までを対象とした海上高分解能三次元探査の実施を通じて、浅部から深部までのマルチスケール探査サービスを提供します。こうしたマルチスケール探査を通じて、例えば、二酸化炭素地中貯留サイトにおいては、CO2の圧入対象である貯留層と共に、CO2の漏洩を抑止する遮蔽層評価に関して、同時探査が可能となります。

          
【海陸シームレス・マルチスケール地震探査概念図】

海上高分解能反射法地震探査(UHRS: Ultra High Resolution Seismic)では、自社開発したデータ取得・処理システムが採用されています。UHRSでは、海底下の比較的浅部をターゲットにしており、調査船として20-300トンクラスの小型船で運用できるため、深部を対象とする標準的な三次元調査に比べて低コストで高精細な三次元イメージを得ることができます。また、出力周波数帯域が異なる2種類の震源を同時に操作する(Dual source operation)ことによって、海底下数mから数100mまで解像度を可変とした地下構造データ取得も可能です。

【UHR-3D調査風景】
【UHR-3D system configuration】

当社は、浅海域におけるUHR-3Dシステムを用いた三次元音波探査により、構造物の基礎設計に関わる支持層や工学的基盤と対比される地質層序を立体的に可視化して、断層、シャローガス、軟弱層などの地質リスクを適切に抽出するサービスを提供しています。

【UHR-3D 三次元処理結果とインライン、クロスライン断面図の例】