株式会社 地球科学総合研究所

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分布型光ファイバーセンシング技術とは?

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分布型光ファイバーセンシング技術とは?


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分布型光ファイバーセンシング技術とは?

分布型光ファイバーセンシングとは、レーザー光の後方散乱特性が「ひずみ」や「温度」などの外部影響により変化する現象を利用した計測技術です。
耐熱性光ファイバーケーブルの使用により、高温地熱井での振動計測(DAS)や温度測定(DTS)が可能となりました。
本技術は坑井近傍の変化を時空的かつ詳細に把握できると考えられ、掘削後の坑井内のように、坑内状況が時間的に変化する場合のモニタリングに有効であると考えられます。

分布型光ファイバセンサの原理

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分布型光ファイバセンサの計測器写真

地熱井で取得されたDTSおよびDASモニタリングデータ

地熱井で取得されたDTSおよびDASモニタリングデータ画像

DAS記録例には坑井近傍で発生したAE(AcousticEmission)記録のほか、浅部と深部に定常的に振動レベルが高い区間を観察することができる。浅部の振動区間はDTS記録において、飽和温度に達している区間と一致し、特に水位の深度からの強い振動は、沸騰によるものと解釈される。深部の振動レベルが高い区間では温度曲線が大きく変化しており、地層流体の活動との関連を示唆する。