株式会社 地球科学総合研究所

技術情報

(第2報)2026年三陸沖地震での地表変位量について

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2026年三陸沖で発生した地震(2026年4月20日16:52 JST発生;M7.7)の前後に観測 された、ヨーロッパの衛星Sentinel-1のCバンドSARデータを用いた差分干渉処理の結果です。

図1 衛星視線方向の変位量

図2 準東西・準上下方向の変位量

   

2026年4月9日および2026年4月21日の17:34 JST頃に北行軌道で取得された観測データ、および、2026年4月9日および2026年4月21日の5:42 JST頃に南行軌道で取得された観測データについて処理を行いました。それぞれの図中の黄色の★は、気象庁より取得した震央の位置を示します。図1は衛星視線方向(LOS方向)の変位量分布です。衛星から離れる方向を負の変位量として表しており、北行軌道では沈下または東方向の移動またはその両方の変位、南行軌道では沈下または西方向の移動またはその両方の変位を意味しています。北行軌道では、岩手県の太平洋沿岸を中心に、最大約7 cmの衛星から離れる変位が認められます。図2は前述の北行軌道および南行軌道のLOS変位量を用いた2.5次元解析で得られた、準東西成分と準上下成分の変位量分布です。岩手県の太平洋沿岸を中心に、最大約8cmの東方向への移動が認められます。これは、国土地理院の電子基準点で観測された変動と調和的です(https://www.gsi.go.jp/chibankansi/chikakukansi_20260420_sanrikuoki.html)。

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